Ripple(リップル)とは?
リップルも、近頃かなり話題に上がってきましたね。その理由の一つとして、あのGoogleも出資していることが挙げられます。
機能面の充実度に関しては群を抜いていると言われているリップルですが、今回はそのリップルについて詳しく見ていきましょう。
リップル(XRP)のはじまり
リップル=仮想通貨の名称と思われがちですが、実はリップルという言葉自体はその支払いシステムを意味しています。
そのシステム内取引で、XRPと呼ばれる通貨が使用されています。少しややこしいので、今回はその通貨のことをXRPではなくリップルと呼んでご説明していきます。
リップルは、実用面に重点的にフォーカスを置いて開発されてきた仮想通貨の一つです。
実際、大手の銀行などもこのシステムを用いて送金時間や手数料の削減に成功しています。
例として、通貨間のやり取りをリップルを挟んだ形のJPY→XRP→USDとします。
そうすることで、送金の高速化と手数料の削減を行っています。
リップルの時価総額はビットコイン、イーサリアムに次ぐ第三位となっています。
リップル(XRP)の特徴
先程も例に挙げたように、リップルは通貨と通貨の間の橋渡し役をすることが多いです。
このような通貨をブリッジ通貨と呼び、その機能のことをブリッジ機能と呼びます。
リップルをブリッジ通貨として使用することで、通貨間取引の時間を大きく短縮することができます。
では何故、リップルを挟むことによって時間短縮が可能となるのでしょうか。
その秘密はリップルの承認作業にあります。リップルの承認作業はビットコインのPoWなどとは異なり、独自の機能を使用しているのです。
ビットコインにおける承認作業は、基本的にハッシュ値と呼ばれる値を用いて行います。リップルでは、このハッシュ値を求める計算を行いません。
しかし、このハッシュ値を用いないこと、でリップルのセキュリティ性がビットコインよりも低いかと聞かれると、そんなことは決してないのです。
そもそもリップルでは、特定の承認者が合意をした時にだけ、新規取引データを追加する、という仕組みを採用しています。
「特定の承認者」というのはユニークノードリスト(UNL)に記載された団体のことで、このリストの管理者はリップル社です。
すなわち、リップル社が指定した人たちのみが取引の真偽を判定している、ということになります。
しかしこれを中央集権的であるととらえ、否定的な見方をする人もいます。
この承認作業にはハッシュ計算のような複雑な計算は必要ありません。そのため、5~10秒につき一回承認作業を行うことができるようになっています。ちなみにビットコインでは10分間に一回しか承認作業は行われません。
リップル(XRP)の発行上限枚数について
リップルの発行上限枚数は既に決められており、1000億枚です。そのうちの630億枚はリップル社が保有しており、残りが市場に流通しています。
2017年12月には、リップル社が保有する630億枚のうち約550億リップルのロックアップが完了したとの発表がありました。
ここで、「ロックアップ」という単語について説明をしておきます。
ロックアップとは、リップル社が保持するリップルを一定の期間売却できないようにすることです。
このロックアップが行われることにより、大量のリップルが売却されてその価格が急落するリスクが無くなりました。
このことが投資家達に安心感を与え、リップルの価格上昇に繋がりました。
まとめ
リップル(XRP)は最近、何かと話題が多い通貨です。様々な企業やサービスとも提携したり、導入されつつあるリップルです。
今後も、注目度が増していく通貨だとも言えますね。